Xperiaレビュー 第9回 POBoxについて


Xperiaは文字入力をソフトキーボードで行います。
これまでAndroidで有名な文字入力方法にはshimejiのフリック入力などがありました。
ハード的なキーボードがついていない端末ではどれだけ優秀な文字入力方式を採用し、搭載するかが非常に大切になります。
そういう意味でも、Xperiaの文字入力がどの程度実用的なものか気になっている人も多いのではないでしょうか。

今回XperiaにはPOBoxTouchという文字入力ソフトが付属しています。
どのような機能があるかを紹介しましょう。
 
こちらがPOBoxのソフトキーボードです。

文字を入力すると変換候補が表示されます。
候補をタップして選択すると続いて入力する候補が表示されます。
当てはまるものが無ければ自分で入力します。
選択された候補、入力された候補はどんどん候補の一覧の前に出てくるようになります。
これを繰り返していくことで、少ないキータッチで文字入力が行えるようになってきます。
 
このように、非常に便利なPOBoxですが、欠点の一つとして、単語の一つ一つを入力していくというその変換形式故、長文を一気に入力して変換するという方法に向かないという点が挙げられます。
そのため、少し長めに文字を入力すると変換候補が表示されない、という事も起こりえます。
そういう場合は画面右下の左右の三角ボタンをタップして変換する文節の長さを調節します。
この三角は、例えば文字入力の際のカーソルの移動にも利用できます。

画面左下には文字入力形式の切り替えボタンが付いています。
日本語を入力する際には「あ」を選択。
アルファベットを入力する際には「Aa」を選択。
数字と記号を入力したいときには「12」を選択します。
  
別途記号や顔文字を入力したい場合は顔文字マークを選択します。
変換候補の欄に記号や顔文字が表示されます。
 
ローマ字入力時には画面下部(XCVBの下あたり)に良く使う記号が表示されます。
「」()、。?!スペース・…などがすぐに選択できます。
  
文字を入力していない状態では「変換」ボタンの位置に設定ボタンが表示されています。
こちらをタップすると設定画面を呼び出すことが出来ます。
キーの操作音やバイブの設定、キーポップアップの設定、ユーザー辞書や予測変換のON/OFFなど様々な設定が出来ます。
  
中でも特筆すべきは「アシストキーボード選択」ですね。
「ワイド」「ハイライト」「ダイナミック」「ノーマル」の中から選択できます。

「ワイド」は頻繁に使うであろう母音にあたるキーが幅広くなっています。
「ハイライト」は日本語入力の際、次に押される可能性の無いキーをグレーアウトし、誤入力を軽減します。
 
「ダイナミック」は「ハイライト」+次に押される可能性の高いキーを大きく表示し、文字入力をアシストします。
「ノーマル」は特に何の変哲も無いキーボードです。
 
ちなみにデフォルトでは「ハイライト」が有効になっています。
このように、様々なアシスト機能を備えた文字入力ソフトとなっています。
 
文字入力時にXperia本体を横に向けるとキーも横向きになります。
横にするとキーボードの横幅が広くなり、入力画面などのレイアウトが変更されます。


使ってみた感想ですが、縦画面で利用しているとやはり時々誤入力が発生します。
親指入力でテンポ良く、というのは無理ですね。
横画面ではほとんど誤入力は発生しません。
縦で入力するよりは横で入力したほうが文字入力には向いているかもしれませんね。