NTTドコモに聞く「Xperia」: オープンとiモードのいいとこ取りをする――ドコモが「Xperia」の先に見る景色

 
ITmedia ソニー・エリクソンXperiaの開発を進めるにあたり、ドコモはどのような形で関わったのでしょうか。

仲田氏 ベースとなる部分はグローバルモデルと共通ですが、我々が発売するにあたり、「日本のお客さんにとって使い勝手がいいものは何か」を考えました。ドコモのネットワークへしっかり接続できて、今までのFOMAと同じ品質で使えることはもちろん、使い勝手やパフォーマンスも議論しました。もちろん、XperiaFOMAプラスエリアにも対応しています。

ITmedia パフォーマンスというと、ソフトウェア全般の動作速度が気になりますが、ここも重視したのでしょうか。

仲田氏 お客さんが普段使う中で不満にならないレベルになるよう、ソニー・エリクソンさんと相談しました。最終的にはソニー・エリクソンさんのエンジニアが調整しますが、日本のお客さんに満足いただけるよう、アドバイスしました。また、1GHzのCPUを搭載しているので、例えばHT-03Aと比べても、体感速度はかなり上がっています。

小野木氏 特に、Mediascapeはメインのエンターテインメント機能なので、音質や、マルチタスクが音楽再生の操作に影響を及ぼさないかといった点をしっかりチューニングしています
NTTドコモに聞く「Xperia」:オープンとiモードのいいとこ取りをする――ドコモが「Xperia」の先に見る景色

XperiaについてITMediaがインタビューしていますね。
docomoとしても結構力の入った製品のようですが気になったのはこちら。

ITmedia もう1つ、「iモードメールの対応」も多くのユーザーが望んでいます。発表会で山田社長が「2010年中に対応する」とコメントしていましたが、現実的な話なのでしょうか。

仲田氏 現在、社内一丸となって実現するよう努力しています。ただ、iモードの世界は10年かかって作ってきたので、全く同じものは一朝一夕には作れません。特にiモードメールは一般のメールとは“方式”が異なり、POP3IMAPベースではない独自のプロファイルを用いています。セキュリティを確保するのはもちろん、Eメールでは実現できない、チャットのように楽しめるリアルタイム性も重要です。また、デコメールの対応も必要になります。

同じものをもう一つ作れというわけではなく、クライアントを一つ作れというだけの話なんですが。
どうしてこんなに時間がかかるんでしょうかね。